先日、お引き渡しして早1年の「楠葉丘の家」の竣工写真を撮影をさせていただきました。
ご協力いただくお施主様・I様にご挨拶のため、撮影に同行。
カメラマンが到着するしばらくの間、お話を伺いました。
竣工当時、見学会にもご協力いただいたI様邸。
その時はまだ未塗装だった室内の壁は、プロダクトデザイナーであるI様が住みながらご自身の手で仕上げられました。
↑ 見学会当時の写真。左:ダイニングキッチンからの景色。右:リビングからキッチンを望む。この時は壁はまだ白い塗装下地のままでした。
『アウトドアライフを楽しめる家』というご要望から、「家」と「庭」という関係性を主題として、庭も主たる住空間となるよう想定した「ソトノマ」を敷地中央に配置したI様邸。
ソトノマに面する内壁は、外壁と同じグレーの色で仕上げられ、壁を介してソトノマと室内のLDKに一体感が生まれています。
キッチンの壁は、漆喰に顔料を混ぜてつくったオリジナルの色。
イメージ通りになるまで1日かけて配合を調整しながら決められたそうです。
混ざり切らなかった顔料によって、まるで古い壁をそのまま移設してきたかのようなムラが意図せず生まれ、味わい深い仕上げとなったそうです。
ソトノマのテラスでは、お友達を呼んでパーティをしたり、アウトドアチェアに腰掛けて仕事をしたり、夜には壁に映像を映してお子様と映画を見たりと、設計打ち合わせをしていた時のイメージ以上に、多彩に住みこなされておられました。
今後も新しいソトノマの可能性をまだまだ引き出されるでしょうから、進化が楽しみです。
↑ ドローンによる撮影。上空からソトノマをみる。
元々閑静な住宅街ではありますが、ソトノマで過ごしているととても静か。
ソトノマを囲う壁がよい働きをしてくれていて、敷地の外に出ても、ソトノマでの話し声や音楽も気にならず、安心して過ごすことができるそうです。楽しそうに今の暮らしを語られるI様のお話を聞いて、作人・加藤さんもとても嬉しそう。
そんなこだわりがつまったI様邸。
お施主様インタビュー・WORKSTORYにもご協力いただけることとなりました。
IFAで家づくりを決めてくださったきっかけや、作人との打ち合わせ、工事中のことなど家づくり当時のお話や、今の暮らしについてお話を伺ってきます。
また今回撮影させていただいた写真は、後日WORKSに掲載予定です。
併せてぜひ楽しみにお待ちください。(建築プロデューサー・樋口)
家づくり当時の「楠葉丘の家」のブログはこちらからご覧いただけます。
①「ソトノマ―楠葉丘の家」 ②「見学会がはじまります」 ③「見学会を終えて」