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イベントレポート

軽井沢 三五荘

イベントレポート
2022.10.18

季節はすっかり秋模様ですが、夏の思い出を一つ。

今夏のお盆休みは軽井沢を訪問しました。
色々なスポットを見て回りましたが、三五荘(さんごそう)と名付けられた築200年程の、かつて山梨県甲州市にあった豪農の家屋を移築した施設が強く印象に残りました。

三五荘1

今では入手困難な貴重な径の木材や、当時の粋を集めた木組みの技術により、どっしりと重厚に、かつ凛として清々しい大中小の空間が圧倒的な落ち着きを持って静かに佇んでいます。

三五荘2三五荘3三五荘4

優れた空間を纏う築200年程の日本家屋に身を置いて、自然発生的とも表現されるのでしょうか、デザインの概念が無かった時代の建物にあって、これだけの感動を与えてくれる古き良き日本建築の存在は、改めて貴重に思えてなりません。

木の性質、木の美しさ、木の癖までも見通して、適材適所に材を配しつつ、空間の要に応えた手仕事が200年に及ぶ世の変化、住まい手の変化を許容し、今目の前に建っているわけです。

日本の木造文化が、今盛んに議論されてる循環型社会においてもいかに優れているか、世界に誇れるものともっと認識し、継承、探求、進化させるべきものであり、昨今のプレハブや既製品に溢れた画一的な住宅が、さも当たり前にスタンダードとされる現状に疑問を呈してくれているように思えるのでした。

建築におけるSDGsとは…持続可能な社会とは…。空間の力強さを感じながら、あれこれと思いを馳せておりました。

三五荘5三五荘6三五荘7

移築自体は1935年(三五荘の名前の由来になっているそう)になされ、
所有者が変わりながら現在は学校法人中央工学校が所有する研修所となっています。
この建物の価値を後世に伝えるために活用されているようです。

見学は受付で手続きを済ませれば誰でも可能で、案内の方が丁寧に解説もしてくれます。

三五荘8

軽井沢の静寂な木立に佇む姿は陰影が効いて格好よく、広々とした回遊庭園から遠景鑑賞するのも乙です。
ゆったりと軽井沢らしい時間を、建築を介して味わえるおすすめスポットです。
(建築プロデューサー・樋口)

三五荘9

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