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建築家エッセイ

MIHO MUSEUM

建築家エッセイ
2026.06.05

信楽といえば焼き物の里ですが、結構山奥の不便なところにこの美術館はあります。

車で行くと名神高速栗東I.Cから30分。こんなところまできて本当に大丈夫?と思い始めた頃にコツゼンと姿を現すモダンな建物は意外と少し小さく不安になります。

中を覗くと受付やレストランやミュージアムグッズの売店があり、実はレセプション棟として機能しています。

さて、本館はというと、小さな小型の電気自動車で枝垂桜の並木道やトンネルをくぐり抜け、さらにはつり橋まで渡ってたどり着くことができます。

これほど凝ったアプローチの美術館は今までに経験したことがありません。

そして美術館の姿はといえば、一言でいえばガラスと石でできた日本の古民家といった雰囲気です。一歩間違えばキッチュになりそうなデザインを読み解くと変化に富んだアプローチが理解できます。

レセプション棟→待合
並木→路地
トンネル→くぐり戸
橋→飛び石

こうして考えると茶室そのものに見えてきます。

さて、中に入るとピラミッド状の屋根の下にベージュの大理石の床、壁が拡がります。(コンセプトハウスでも使っています。)

ルーブル美術館を訪れたことのある方は思い出してください。中庭のガラスのピラミッドを手掛けた建築家、I.M.ペイがこの美術館を設計したのです。
どうですか?行ってみたくなりましたか?

展示内容も珠玉の名品が並ぶ、とっておきの美術館です。
おすすめはたくさんありすぎて書ききれません。

不便は覚悟で一度行ってみてください。

MIHO MUSEUM
設計:イオ・ミン・ペイ

建築家:交久瀬常浩 (2000年代発行・IFA住宅設計室通信・建築家エッセイより)

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