現場管理部長/大工の坂本です。
昨今の木造建築では人材不足やコスト削減などで大工が刃物を使う機会を失っただけでなく、長きに渡って受け継がれてきた大工技術までもが衰退していくことに憤りを感じていました。
そんな中、良いタイミングでIFAの大工数名で材木を墨付け・手刻みをする機会があり、大工にとって刃物の重要性が改めて浮き彫りになったと感じました。
そこで技術向上を目指して有志メンバーで、「刃物の究極を目指して研ぐ会」をスタートすることにしました!
初回のテーマは「鉋」です。
地金と鋼を組み合わせてつくられる刃物は、その鋼の種類に加え、どんな砥石で研いだかによって木肌の仕上がりが大きく変わってきます。
研ぐ会では様々な種類の砥石を用意し、自分の刃物と削りたい樹種に合う砥石の組み合わせやその研ぎ方を模索しました。
参加した中島大工は一日でずいぶんと鉋掛けが出来るようになり、充実した一日となりました。
荒々しい木肌からなめらかな木肌に仕上げることは大変ですが、その分喜びもひとしお。機械で仕上げたものと比べるとその手触りの良さは格段に違います。
今後はIFAの大工集団にも味わってもらい、より上質な住まいをお客様にお届けできるように活動を続けていきたいと思います。
----------------IFA通信86号(2023/4月発行)より
今週末開催のワークショップでかんな掛け実演を担当する坂本大工!
住宅建築だけでなく神社改修にも従事した経験もあり、国家資格である一級建築大工技能士をもつ、IFAの現場を支える大工さんの一人です。
建築家と家づくりを行うIFAの現場では、規格型の住宅とは異なり、一邸一邸世界に一つしかない住まいをつくるために、職人、大工には高い技術、知識、経験、そして柔軟な発想が求められます。
そのため住宅業界では工事の施工は下請けに任せることが一般的ですが、IFAでは建てる時も、建てた後もきちんと責任が持てるよう、数名の社員も含めた、専属大工が工事を担当します。
IFAの現場ではどんな大工さんが働いているのか。
今回のワークショップでは、その技術と家づくりに対する職人としての熱い想い、人柄に触れてもらえる特別な機会となります。
ワークショップは参加費無料・予約不要です。
小さなお子様から大人の方まで、どなたでも参加いただけるイベントとなっています。
ぜひお誘いあわせの上、坂本に会いに、ぜひ会場に遊びに来てください。
イベント概要
かんな屑でつくる・ワークショップに参加しよう!produced by IFA住宅設計室
■日時:4/8(土)11:00~16:00
■場所:枚方市駅すぐ・ニッペパーク岡東中央
※まみたんフェスタにブース出展しています ■順延日:4/9(日)小雨決行・荒天中止
WORKSHOPメニュー/無料/予約不要
①大工さんのかんな掛け実演
②かんな屑でつくるアロマポンポン
③かんな屑でつくるウッドフラワー
④無垢板コースターづくり
お問い合わせ先/IFA住宅設計室
※まみたんフェスタに関するお問い合わせは関西ぱどへお願いいたします。