枚方高校セミナーハウス「歴史の継承」と「手づくりによる交流の創出」
枚方高校セミナーハウス「歴史の継承」と「手づくりによる交流の創出」
創立50周年を迎えた枚方高校の国際交流、特別授業、部活動 の発表の場として、体育倉庫として建てられた古いプレハブ建築をリノベーションする計画です。
1.空間の再生
窓のない古い倉庫という閉鎖的な空間を、屋根にドーマー窓を 設けることで光と風を呼び込みました。特徴的な屋根の形状は独特なリズムを生み出し、裏門から続くメタセコイヤの並木の終着点として、学校の新たなシンボルになっています。倉庫特有の「無柱空間」の屋根裏の鉄骨トラスをあえて表出。隠れていた構造をリデザインして空間にリズムと開放感を与えています。
2.黒の対比
建物背後に広がる桜並木を借景に桜のピンクが美しく映えるよう屋根と外壁を「漆黒」で統一。メタセコイヤ並木の緑と合わせて季節の色彩を浮き上がらせるキャンバスの役割を果たしています。
3.プロセス デザイン
ボランティアと素材の活用。予算の制約を「つながり」の為の機会へ。
・「壁塗り隊」による愛着の創成。
在校生、教師、卒業生が参加した漆喰塗のワークショップは、コスト削減のみでなく、自分たちの手でつくりあげるという喜びの場を創出。
・「杉の足場板ベンチ」
50mを超える長大なベンチを足場板で制作。素材の質感を活かしつつ、多くの人が一度に集える居場所に。
このセミナーハウスは「倉庫に隠されたトラス(過去)」を見出し、「地域や生徒の手(現在)」を加え、「国際交流や文化活動(未来)」へと繋ぐ、枚方高校のタイムラインを結実したプロジェクトとなりました。
施設