STORY 家づくりストーリー

デザイナーと建築家/デザインのプロが共鳴し合い、つくりあげた、 非日常が日常にあるお住まい

建築家:作人 | 新築注文住宅


2021年に竣工したI様邸。
IFAで家づくりをしていただいた500組を越すお施主様の中でも屈指のこだわりを持ち、
ハイレベルに「建築家との家づくり」を満喫されたご家族と言えるかもしれません。
竣工1年を経て、改めて建築家の作人 加藤先生、プロデューサーの樋口、アシスタントの中井(写真)がお話を伺いました。


STORY 01

家づくりのきっかけ

死ぬ前にやりたいことを…大病をきっかけに家づくりへ

プロダクトデザイナーとして活躍されるI様ご主人。
家づくりのきっかけは、なんとご自身の体調不良だったそうです。
大病を患い、「死ぬ前にやりたいことを…」と思った時に、思い浮かんだのが“家づくり”でした。
難しい手術を乗り越えられ、今はすっかり回復されて本当によかったです!

以前に分譲マンションを購入されたこともありましたが
戸建て…リノベーション…と関心は膨らみ、HPで情報収集。
その中でIFAを見つけて下さったそうです。

STORY 02

IFAとの出会い

プロダクトデザイナーならではの目線でリサーチ

IFAの作品を見て「他と全然違って、突出してる」と感じたI様。さっそくメールにて来店のご予約。
枚方T-SITEのIFAギャラリーにて対応したのがプロデューサーの樋口でした。

ご夫婦ともにデザイン学科を卒業され、ご主人のご職業はプロダクトデザイナーとお聞きし、
うわべの言葉は必要ないのであろうと悟る樋口。

「IFAの強みはなんですか?」との質問に、少し悩んで「強みらしい強みがないんです」と答えました。

100年持つとか、デザイン性が高いとか、本物の素材を使うとか…そうではなくて、
家づくりのプロセスを楽しんでいただき、いかに愛着ある暮らしを手にしていただけるかを大切にしており、
様々な価値観があるの中でその感じ方も様々であるため、
会社としての強みを“これ”とは決められないのだと、普段感じていることを正直にお話しました。

それを聞いたI様は、押しつけるのではなく、寄り添ってくれそうだな、他とは違うなと魅力を感じたそうです。

実は後からわかったことなんですが…とI様。
同じ職場のデザイナーの先輩も、IFAの家にお住まいなのだそうです。しかも2組も!
本物を知る皆様に認めていただいて、光栄です。

STORY 03

作人との出会い

最初から建築家は作人と決めていたI様。
それを聞いた樋口は、予算はUPしがちであることだけは伝えておいたといいます。
「よいものを作りたいし、のびのび設計したいじゃないですかー」と加藤先生。
「それがわかってるから、大変なんですよー」と樋口。

建築家とお客様の間に入って、双方の声を調整していくのがプロデューサーの役割。
デザインの本質を日々追い求める世界に身を置くお客様と建築家の個性を結ぶ今回のお住まいは、
樋口にとっても、あらゆる面で刺激的な経験になりました。

STORY 04

土地探しとプランニング

施主図面がすごすぎて…

まずは土地探しからスタートしました。
初めは宝塚、西宮も含め希望されるエリアは広範囲でしたが、IFAと樋口との出会いもあり、
ご親戚の縁もあった枚方市楠葉に絞られていきました。
いくつか検討し、最終的に選んだ土地は区画の整ったとても静かな環境。
土地代が少しオーバーしたので、建築コストのコントロールは必須という状況から、本格的な家づくりがスタートしました。

さて、ここからデザイナー夫婦・I様の本領発揮?!
プランヒアリングの初日に3パターンの図面と断面図、それにスケッチまでご夫婦から提出されました。
その完成度には一同びっくり。「もう住めるやんー」と加藤先生に言わしめる出来栄えでした。
「もう完全に図面に没頭してましたねー」と奥様もおっしゃっていましたよ。

アウトドアが好きなので、外とのつながりを大切にしたいという明確な希望があったI様。
これはもう「どうや!」というプランを出さなければ!!!と建築家にも火がつきました。

STORY 05

設計中の思い出

家族にとって、必要なことを考え直す

広い土地、外とのつながりとプライベート感を大切にしたいというご希望…。
すぐに中庭タイプが思いつきますが、「普通の中庭ではダメだ」と思った加藤先生。

I様の想像を上回る「部屋感のある中庭」を提案しました。
“建物と庭”という関係ではなく、“庭をひとつの部屋と認識できるように考える”という、全く逆のアプローチです。
内か外かわからない、自然を切り取った空間としての「ソトノマ」
このコンセプトができてからは、スムーズに打ち合わせが進みました。

が、しかし、ここからは誰もが通るせめぎあいです。
「R(曲線)を使いたい」という奥様の希望から、Rを使いすぎて大幅に予算オーバーしたんですよねー。(と今では笑い話ですが…)
Rをあきらめたプランも作りましたが、本当にやりたいことを吟味し、
なんとベランダをなくすことでコストを調整し、Rは残すことになりました。
「実際住んでみると、共働きで室内干ししかしないので、ベランダがないことは全く問題なかったんです。あきらめなくて本当に良かったと思っています!」と奥様。
これぞ、唯一無二の家づくりです。

他にも、2階を寝るだけの空間としてぐっとコンパクトにするなど、
優先順位を明確にすることで、メリハリをつけて、希望を実現していきました。

STORY 06

工事中の思い出

景色を切り取るソトノマの小窓

いよいよ工事が始まると、毎日のように敷地の前を通っていたというI様。
建て方の日には特殊なカメラを持ってその様子を撮影してみたり、建物の完成まで現場を楽しんでいただけました。

IFAの家づくりでは、工事が始まった現場にて様々な打ち合わせを行います。
I様邸では囲い壁に設けられた二つの小窓の位置を、壁の骨組みが実際に建ってから決めました。

近くの神社の鎮守林と、空を取り込むこの小窓。
I様と竹内先生が実際にテラスとなる場所に立ち、加藤先生が窓を模した紙を当てて
「もう少し左!右!」など言いながら、一番きれいに見える場所を探したそうです。

完成したソトノマでは、揺れる樹々を眺めながら、鳥のさえずりや風の音を楽しむ・・・贅沢な時間が流れています。

STORY 07

完成を迎えて…

ホテルに行く必要がなくなりました。

ついに完成を迎えたI様邸。
何度かお邪魔させていただいていますが、この家での暮らしを心から楽しまれていることを実感します。
逆に、旅先でのホテル選びのハードルが上がってしまって…とご主人。

「この家では、非日常が日常化しちゃって…。この家より特別感のあるホテルとなるとすごく限られちゃうじゃないですか」とのこと。
今回のインタビューでもBBQをご用意してくださいました。
これが日常…本当に毎日が特別ですよね。

「外観はヤンチャなんですけど、すごく住みやすい。それは動線や家事機能がすごく考えられているからなんですよね」と奥様。
はい、それは作人が特にこだわるところです。

リビングやダイニングの実際の面積はさほど広くないのですが、ソトノマとのつながりのおかげでとても広々と使えます。
友人家族を招いてパーティーをしても、予想以上のキャパに自分たちでも驚くほどだそうです。
ソトノマの角度を振ったことでウチとソトの境界が一層ゆるやかに介在しており、ゆるやかで、心地よいつながりが生まれています。

寝そべったり、座ったり…改めてソトノマの居心地を体感する加藤先生でした。

STORY 08

エピソード番外編

8月から翌年3月。約7か月に及ぶ、施主+建築家塗装

通常のWORKSTORYはここで終了なんですが…こだわりのI様の家づくり。番外編のお話があります。
インタビューでも一番盛り上がっていたのがこの部分でした!

実は、かつてない規模とこだわりで塗装を実施されたI様。
IFAでは恒例の「施主塗装」ですが、+「建築家塗装」も加わる、超レアケースとなりました。
(注 加藤先生はもう生涯やりたくないそうです…。未来のお客様ごめんなさい。)

8月に見学会を開催いただき、お引渡し完了。
海外赴任からの帰国、コロナの情勢もあって一足先に単独で住まわれることとなったご主人による作業が開始されました。
秋、冬…と月日が過ぎ、完成したのが3月!というのですから、驚きしかありません。
一体どのような壮大な作業が展開されていたのでしょうか…。

今回インタビューで出てきたのが、なんとも手作り感ある道具。
塗装のために道具から手づくりしたというのですから、レベルが高過ぎます。
I様と加藤先生の2人で道具を作る材料から買い出し。その姿は学生時代に戻ったよう。
「ここまでやる人はいないし、I様だからやったんです」と加藤先生。
施主様と建築家の関係をはるかに超越しています。

質感や色に納得がいかなくて、調合だけで1日かかってしまったり、
いざ塗ってみると、想定していなかったムラが生じてしまったり、
さらには「このムラがいい!」となったものの、今度はムラの作り方で余計に大変になったり…。
はたまた作業に時間がかかりすぎて夜中から飲み始めてみたり、
熱中症になりかけたり、凍死しそうなほど寒かったりと、
壮絶な作業でしたが…今となれば「楽しかった!」「自分で補修もできますし」と語ってくれたI様。

実際に体験したお二人にしかわからない世界があり、深い絆を感じるインタビューでした。
IFAでは「愛着がわく家づくり」を掲げていますが、それを文字通り体現してくださっているお客様ですね。

寒空の夜中まで作業するお二人を見て樋口は「本当に凍死しないでね」と差し入れして帰ったそうです!

STORY 09

家づくりメッセージ

理想の生活を手に入れる手段

あまりに濃く、ストーリーも長くなりましたが、最後にこれからのお客様へのメッセージをお伺いしました。
「IFAの家づくりでは、対話の中でコンセプトを見つけることができました。
建築家とプロデューサーがいるからこそ、それが実現できるのだと思います。
そうして、理想の生活を手に入れることができる。
長い道のりでしたが、わたしたち家族は本当に満足していますし、これからもこの家での楽しみがどんどん進化していく予定です。」

個性的な外観で、声をかけられることも多いというI様。
IFAの名刺をお渡ししないといけないですねー。家づくりの過程から、見学会、インタビュー、さらにBBQまで、
たくさんのご協力ありがとうございます。
そしてこれからもどうぞよろしくお願いいたします。

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