STORY 家づくりストーリー

駅近を重視しながら、とことん自分の“好き”を追求して

建築家:藤森 大作 | マンションリノベーション

2012年に竣工し、4年が経過したT様邸。 当時ヨチヨチ歩きだった息子さんのH君が、今ではすっかり大きく成長されていました。
30歳前半で社宅から住まいさがしを始めたT様。
様々な物件を検討して、最終的に決定したのは、
駅近の中古マンションを購入し、思い通りにリノベーションする「マンションリノベ」という選択肢でした。

物件探しから一緒に行った、建築家 藤森大作氏と谷口、中島(写真撮影) でお話を伺いました。

STORY 01

IFAとの出会い

無垢材、塗り壁そしてデザイン

とってもきれいにお住まいのT様。4年も暮らされているなんて信じられません。
はじめてIFAに来ていただいたのは、あるイベントだったそうです。

当時、会社の社宅にお住まいだったT様。
以前から、IFAのことは情報誌「ぱど」を見て、知って下さっていました。
奥様がおっしゃいました。
「無垢材の床と塗りの壁は、絶対やりたかったんです。
そういう素材だけなら他社でもあったんですが、
加えてもう一つ、“良いデザイン”という点をカバーできるのは
IFAしかないと思ったんです。」
IFAを選んでいただいて、ありがとうございます!

STORY 02

物件との出会い

出会うまで半年以上。戸建も検討した上で、自分たちの理想を見つめなおす。

社宅の間取りを手狭に感じ始めていたT様。
忙しいお仕事の状況を見ながら、じっくり家づくりに取り組める機会を待って、家さがしをはじめられました。

すでに社宅で生活のベースがあったので、その付近の戸建を探し始めました。
しかしそこは、人気の学区エリア。なかなか物件が出てきません。
藤森さんにお願いして、ラフプランまで作成した物件もあったそうですが、
最後の一歩が踏み込めずにいました。

そんな時、お二人からぽんっと、
「マンションも探してみたい」というお言葉が出たのでした。

予算を決めて物件を探していると、どんどん駅から離れていきます。
そこに違和感を感じたT様。
自分たちが求めているのは「広さよりもアクセスの良さなんだ」と認識されたそうです。

ここで方向転換してからは、スムーズでした。
いくつかのマンションを内覧し、以前から気に留めていたというこちらのマンションの
角部屋を購入することができました。写真からも角部屋ならではの豊かな採光が魅力ですよね。
駅から500m。駅前にはお店も飲食店も豊富にあって、本当に便利な立地です。

物件探しから藤森さんも同行し、一緒に検討を重ねたT様。
専門家がついているから、とても安心して選べたそうですよ。
確かにリノベーションとなると、コストや技術面など専門的な知識が必要ですもんね。
角部屋のこちらのお部屋。藤森さんも太鼓判を押すよい物件と出会い、家づくりがスタートしました。

STORY 03

プランニング

キッチンを移動し、自然とリビングに人が集まる間取りへ

リノベーションでは、和室は取り払い、リビングを拡大。
キッチンは思い切って場所も移動しました。
一方で浴室など、そのまま使用できるところは手を加えず。
その分、素材や造付けの家具に予算を回したそうです。

配管の問題などはありますが、実は水回りの位置も動かすことができるマンション。
工夫次第でリノベの自由度は高いんです。
もっとマンションリノベの楽しさを知ってもらいたい!そう話す谷口です。

みんなが自然とリビングに集まるようにしたかったので、
子供部屋と書斎は最小限のスペースとして、
リビングから直接アクセスできるように配置しました。

(左写真)テレビの裏側が、書斎と子供部屋。
ここが建築家の技ですね。壁で完全に仕切らず、上部を開けておくことで、
リビングに広がりが感じられ、個室にも一体感が生まれます。

(右写真)H君の子供部屋。みごとぴったり納まっています!コンパクトでも機能的な空間。
リビングから近いので、リビングで遊んでもきちんと子供部屋にお片付けするのだそう。
きれいに暮らすコツとして、片付けやすい間取りと収納計画のバランスの大切さを改めて思います。

STORY 04

Before & After

ダイニングキッチン

キッチンはくるっと90度回転させて、室内の奥から、明るいバルコニー側へ位置変更しています。
キッチンに立つとダインイングからリビングまで見渡すことができます。

キッチン奥には、奥様と藤森さんこだわりの造作家具。
大容量かつ考え抜かれた収納が、すっきりとしたキッチン空間を支えています。

STORY 05

Before & After

リビング空間

和室を取り払い、ダイニングから続く一室空間に。
TVボードの裏側に設けられた書斎と子供部屋を壁で仕切らず、上部を開けることで穏やかにつながります。

STORY 06

こだわりポイント

素材と収納にはとことんこだわって。ここはこうしておけば…という後悔がないんです。

美しいアイランドキッチンが目を引くT様邸。
キッチンが主役で話が進んだのかと思いきや・・・
どちらかというと大容量の収納を確保するために、壁面を収納とした結果、キッチンがアイランド型となったそう。
そして選ばれたのはACCA Styleのキッチン。4つ口のガスコンロはイタリアのSMEG社です。
こちらのコンロは関西国際空港も設計した建築家レンゾ・ピアノのデザインなんだそうですよ。
ピカピカに磨かれたキッチン。大切に使っていただいているのがわかります!

収納には掃除道具も入れて、コンセントをつけたり、
見せない収納にして格子をつけるなど、奥様のこだわりが詰まっています。
マンションでは一部屋を納戸に・・・というパターンが多いですが、
そうではなくて、適切な場所に、しっかりと収納を取りたかったのだとか。

コストダウンで諦められることが多い「造付け家具」ですが、
T様邸はそこをとことんこだわったからこそ、すっきりと美しく暮らすベースができているんですね。
地震で家具が転倒する不安も軽減されます。

今回のインタビューでは、「ここをこうしとけば・・・という箇所はありますか?」とお聞きしてみました。
「それが・・・ないんです。敢えて言うと、塗りの壁をもっと増やしておけばよかったです。」と奥様。
クロスもいいけど、塗り壁が想像以上に良くて!とのことでした。
人気の珪藻土ではなく、白の色味を選んでシラス塗りとした、こだわり派の奥様。
その風合いはもちろん、除湿機能がすごいとのこと。自然素材のパワーですね。
洗濯物を室内干しした時に、明らかに違うんだそうですよ。

リノベーションですから、工事に入ってみて、計画の変更が必要になる箇所も出てきます。
T様邸では、当初天井をスケルトンにして剥き出しにする計画でしたが、
断熱材などが予想以上に露出したため、ラワンの天井板を張ることになったそうです。
でも、この方が温かみがあってよかったのでは?と思えるくらいですよね。
部屋全体の「木の素材の分量」もお気に入りだそうです。

同様にリビングとダイニングの段差も、床下配管の都合で生じた段差ですが、
これもデザインの要素と捉え、どの位置にするか検討を重ねて、決定しました。
大人数の来客時には、ちょっとしたベンチ代わりにも活用されているそうですよ。

STORY 07

工事中の思い出

建築家も一緒に塗装。メンテナンスにも自信が。

IFAでは恒例ともいえる、施主塗装。
T様も床や巾木など一日かけて塗装されたそうです。
藤森さんや谷口も参加しましたよ。

住み始めてからも、旦那さんはワックスをかけたり、収納の内部を塗装したり、
手をかけて下さっているそう。
施主塗装で段取りを学んでいるから、自分でやってみようって思えるんだそうです。

工事中といえば、
工事の段階で、管理人さんときちんとコミュニケーションを取れていたのからこそ、
入居後のマンション暮らしがスムーズにスタートできてよかったとのことでした。
そのあたりは、総務部の眞弓にお任せください!

STORY 08

マンションリノベのすすめ

便利な場所で、こだわりを追求できるのは、マンションリノベならでは

T様にあらためて、マンションリノベについて伺いました。
駅近のマンションを選んだことで、外出する機会や、
近所でおいしいものを食べに行く機会が増えたというT様。
子育て世代も多く、防犯面なども安心だそうです。

T様は、中古マンションを選ぶことで、物件価格を抑え、
その分リノベーション費用に余裕を持たせ、理想の暮らしを追求されました。
不動産さがしからリノベーションを通して、家に「愛着がわいた」と口をそろえたT様ご夫婦。
自分たちのこだわりで、作り込んだからこその結果ですよね。

一方で、駅近を選んだことで、広さについては我慢されたそう。
でもそこを収納の知恵や、暮らし方できちんとカバーされています。

また資産として見た時も、値崩れが起きにくい傾向にある駅近マンション。
T様も転勤となって売却する可能性も考えて、選ばれたそうです。
でも、いざ住み心地の良い部屋を手に入れてみたら、
「転勤になったら、単身赴任ね。いってらっしゃい!」と言われているそうですよ(笑)

電車通勤を続ける、忙しい毎日を送る多くの方々にとって、
「駅近」は大きなメリットです。
だからこそマンションが多く建設されるわけですが、
それだけにマンションは「不特定多数の人に好まれやすい」ようにつくられているのも事実です。

そこで、T様のように、マンションでもリノベーションすることによって、
自分の「好き」が詰まった暮らしが実現できるということは、
まだあまり知られていないのではないでしょうか。
ぜひ多くの方に参考にしていただければと思います。

STORY 09

最後に

T様、ありがとうございました。

今回、4年の年月を経て、久々に訪れた藤森さんと谷口。
とにかく、ここまできれいに使っていただいていることに驚くとともに、
心から喜んでおりました。
そして、素材がいい色に育っていることに、竣工時になかった魅力を再認識したようです。

大切に住んでいただくことで、家はよりよいものへと成長していくんですね。
それは本物の素材の良さと、
住まい手の想い入れがあるからこそなのだと思います。
「いいものは、本当にいいんですよねー。」藤森先生が改めてつぶやかれていました。

「いつかは戸建を・・・とも思うんです。」と奥様。
その際は、精一杯お手伝いさせていただきます!

インタビューに快くご協力いただきましたT様、本当にありがとうございました。
そして今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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