こんにちは。プロデューサーの髙瀬です。
9月初旬、交野市神宮寺の平屋の現場にて建て方を行いました。
建て方とは、基礎の上に土台を敷くところから、棟木を上げるまでの、家の構造材を組み上げる一連の作業のことを指しています。規模や構造にもよりますが、大抵の場合は1~2日ほどで一気に骨組みができ、家のカタチが見えてきます。
私が初めて建て方の現場を見た時は、「こんなに早く家の形になるんだ」ととても驚きました。
写真:更地の状態の敷地。
写真:型枠にコンクリートを流し込んで基礎を打設します。
写真:いよいよ建て方作業に入ります。まずは基礎の上に土台を敷きます。写真左下の黒いトゲトゲしたものは基礎パッキンといって、基礎と土台の間に設置して、床下の風の通り道を確保するためのものです。見た目は地味ですが快適な家づくりには欠かせない大切な部材です。
写真:土台の上に床を組んでいきます。
写真:柱を建てて、梁を掛けていきます。
朝8時から作業を開始して、私が現地に到着した10時にはすでに梁が掛かっていました。
梁の上を軽やかに移動する大工さん達は、まるで忍者のような身のこなし。
どんどん姿を現す建物に、見ているこちらもワクワクが止まりません。
作業開始から僅か2時間で梁まで組み上げる大工さん達の技術に、改めて感動しました。
近隣の方からも「立派やねぇ、こんなに早くできるんやねぇ」とお声をいただき、嬉しい気持ちになりました。
当日の最高気温は36度と猛暑日で、大工さん達も「暑すぎる」と嘆いていましたが、ギラギラと照りつける太陽の下で、汗を拭いながら真剣に作業する姿はとてもかっこいいです。
写真:棟上げまで行うこの日は大工さん達の息の合った作業が求められます。緊張感が漂う現場を現場監督も見守ります。
写真:部材がぴったりはまらない時は、その場で微調整をしています。
猛暑の中でも集中して、丁寧な仕事をする大工さん。写真:あっという間に小屋組みへ。
今回の現場は、屋根の工事が複雑で大工さん達も苦労したとのこと。
LDKには天井を張らず、構造材である垂木をそのまま見せる設計となっており、木のぬくもりや空間の広がりを感じられるように計画されています。
垂木がそのまま仕上げ材になるため、大工さん達は一つひとつの納まりや仕上がりにも気を配り、美しい状態で組み上げるために奮闘していました。
大工さん達が想いを込め、棟が上がった平屋。これからどのような空間になるのか、完成が本当に楽しみです。