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建築家エッセイ

ミュールマキの教会〈光の教会〉

建築家エッセイ
2026.03.06

極寒の地、ヘルシンキへ、デザイン研修にいって来ました。
-20度の雪と氷に覆われたデザインの国には、ずっと憧れ続けてきた建築が沢山あります。

今回ご紹介するミュールマキ教会は1980年、 フィンランドの建築家ユハ・レイヴィスカに よって設計されました。 自然との調和を重んじた彼の作品は、世界中から高い評価を得ています。

ミュールマキ教会最大の魅力は、 自然光と照明が作り出す幻想的な光の空間。ゴールドボディが印象的なペンダントライトはレイヴィスカ本人の手でデザインされたもので、高低差のあるレイアウトによって、まるで浮遊しているように見えます。レイヴィスカは照明を雨のように無数に吊るすことで、空間に神々しさを表現したのです。

さらに、教会はたっぷりと自然光が差し込むよう設計され ていて、時間や季節によって大きく表情が変化します。自然と人工という2つの光を取り入れているからこそ、この教会には神秘性をともなった美しさが宿っているのです。何層にも織りなす天井のリブとタペストリー、それに直行するペンダントライト、スリットの窓が交錯した光の中で、帰りの列車の時間を忘れてしまいそうになります。

また、ブロックをいくつも組み合わせたように見える外観も大きな特徴です。ミュールマキ教会には、こうした、不協和音的なデザインが随所になされています。レイヴィスカは1つひとつ緻密に計算したうえで教会を設計し、作品全体に一貫性を与えたのでしょう。

日照時間の少ないフィンランドの人々にとって、太陽はもっとも尊いもの。そして照明は、太 陽と匹敵するほど大切なものです。それら2つが美しく組み合わされたミュールマキ教会は、ヘルシンキという土地だからこそ生まれた珠玉の建築といえます。

ミュールマキの教会〈光の教会〉
設計:ユハ・レイヴィスカ

建築家:交久瀬常浩(2013年1月発行・IFA住宅設計室通信vol.43 建築家エッセイより)

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このエッセイの翌年、2014年の夏にIFA建築研究会・フィンランド研修の一環にてIFAスタッフも実際に訪れました。
IFA住宅設計室では、建築に対する造詣を深め、美しいものを見る目を養い、お客様の家づくりに反映することを目指して建築研究会に出かけています。
→詳しくは「Activity」をご覧ください。

 

 

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