戸建てリノベーション
2019年
PLACE:交野市私市
建築家
浦田 彰子
二級建築士/モックケンチクラボ
帝塚山学院大学文学部美学美術史学科卒業。アパレル会社勤務の後、インテリアスクールにて建築・インテリアについて学び、大手リフォーム会社にて数々の事例を経験。2009年8月IFA住宅設計室入社。2012年より小坂と共に屋号を定め、モックケンチクラボをスタート。
私市の山のふもとにある築23年木造住宅のリノベーションです。
「お子様の自主性を促し、成長に伴って柔軟に対応できる住まいでありたい」というクライアントの想いを元に、相談の結果、環境や成長過程で変化する花に重ねて「紫陽花」を主題に家づくりを進めることとなりました。
1階のダイニングキッチンと水回りは回遊できる動線とし、お子様達が自発的に家事に参加しやすく、且つ自身の身の回りのことを自主的に行えるよう工夫。
細かく仕切られた間取りで、角地でありながら暗く閉塞感を感じる室内は、壁を取り払い1階水回り以外をワンルームとすることで、光と風を取り込んだ気持ちの良い空間に。家族の気配を感じる大空間を基本としながら、2階子供室や1階タタミコーナーは仕切りを設け、将来個室として使用できる可変性のある空間構成としました。家族団欒の象徴に、材木屋で選んだ栗の無垢板のダイニングテーブルを据え、打ち合わせ中に生まれた新しい家族を含め、家族5人の成長や団欒をイメージできるお住まいになりました。