戸建てリノベーション
2015年
PLACE:交野市
建築家
小川 文也 + 東野 友信
一級建築士/TOFU建築設計事務所
(小川)関西大学大学院工学研究科修了。楠原一明+アーバンフォルム建築研究所にて住宅、住宅改修、共同住宅の設計に従事。TOFU共同設立。(東野)関西大学大学院工学研究科修了。(株)コンパス建築工房にて住宅、オフィスビル、店舗ビル、共同住宅の設計に従事。TOFU共同設立。
交野市の妙見山麓に広がる自然豊かな住宅街に建つ、築35年を超える木造住宅のリノベーションです。家族構成やコストを考慮し、建物の構成を大幅に変えることはせず、その分、コンパクトだったLDKと水廻りの面積を広げ、注意深く古い建物の中心に入れ直す設計にしています。刷新したLDKと水廻り以外の和室や広縁、玄関は昭和ノスタルジックな空間そのままにし、一部階段ホールやWICは古い構造を現し(あらわし)にしています。昔の雰囲気を残した和室はDIYで左官を塗り直すことで、つくりはそのまま、新しい施主好みに更新しています。手を加えたLDKやホールと、これら古い部分を対峙させることで、新しさを引き立たせるとともに、新築では獲得出来ない深みのある空間を実現しています。