注文住宅
2019年
PLACE:枚方市
建築家
小坂 友恵
一級建築士/モックケンチクラボ
岐阜女子大学家政学部住居学科卒業。京都、大阪の建築設計事務所で6年のアシスタント勤務の後、建設会社にて住宅設計を担当。建築家スタッフの藤森大作氏の紹介により、2008年秋IFA住宅設計室入社。
2012年より浦田と共に屋号を定め、モックケンチクラボをスタート。
背中合わせに南北2区画を1つとし、中央部で少し角度を振った間口4.8mに対し、奥行は25mもある非常に細長い敷地での計画です。このような細長い敷地条件かつ周囲の建物が迫る状況においても、明るく風が通り抜け、生活動線が長く短調なものにならないような空間づくりを基軸に、2つの中庭を細長い建物に挟み込んでいく構成としました。
2つの中庭にはそれぞれの役割(憩いの場としての中庭とサービスヤードとしての中庭)を持たせながら、外(中庭)と内(各居室)を交互に繰り返しながらひとつの建物としてつなげていくことで、暗くなりがちな家の中心部に柔らかい光が降りそそぎ、心地よい風を取り込めるようにしました。
また、敷地形状なりに異なる角度の建物を中庭でつなげていくことで、長方形や正方形の箱体がリズミカルにつながり、中庭との相乗効果で視覚的にも変化のある、家のどこにいても家族の気配を感じられる住まいとなりました。