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建築家エッセイ

建築家エッセイ「映画 コロンバス」

建築家エッセイ
2021.01.07

枚方を中心に、「建築家と建てる家づくり」を提案するIFA住宅設計室。
次世代へ受け継がれる家づくりを目指して活動を続けています。

そんな家づくりへの想いをお客様と共有できることを願って、家や暮らしにまつわる様々な情報やスタッフの日常を綴ったIFA住宅設計通信を年に4回発行しています。

そこで連載中の建築家エッセイ。
今回は、お家で楽しめる建築巡礼として、【映画「コロンバス」・2017年/監督コゴナダ】について、建築家・交久瀬常浩氏に綴っていただきました。

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あけましておめでとうございます。
2020年は巡礼の年ならぬ、疫禍の年になりました。建築を観て廻ることもできず、寂しい想いをしてきました。そこで今回も建築がらみの映画のご案内です。

「コロンバス」はアメリカインディアナ州コロンバスが舞台となります。この街はある実業家がサポートすることで多くのモダニズム建築がつくられ、残されています。

冒頭で登場するのがエーロ・サーリネンの<アーウィレ・ミラー邸>です。
白い空間にSOFAを掘り下げ、カラフルなクッションやオブジェを配置したインテリアは憧れのリビングです。
311A6576-5743-47A5-A4F3-9AE798028377写真:アーウィレ・ミラー邸

続いてエリエル・サーリネンの<ファールト・クリスチャン教会>。

サーリネン親子の建築を舞台に物語はゆっくりと展開します。
建築好きの少女と建築学者を父に持つ青年が出会い、共通項の建築をめぐり語ることで、それぞれの新しい人生に向かって進んでいくのです。

登場する建築は他にも<コロンバス・シティ・ホール><アーウィン・ユニオン・バンク><ノース・クリスチャン教会>など名作揃いです。
457EA336-09CC-4251-836E-EEEEA604FF87写真:アーウィン・ユニオン・バンク

小津安二郎監督を敬愛するコゴナダ監督が美しい構成でとらえた建築の数々は、普段の建築巡礼ではとても味わうことのできないディティールまで体験することができるのではないでしょうか。

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モダニズム建築への恋文とも言うべき映像美に彩られ、世界中の映画祭で絶賛された本作品。日本では2020年3月~12月まで全国のミニシアターを巡回していました。

オフィシャルサイトおよび映画.comにて、撮影の舞台となった建築ごとに一部本編映像が公開されています。

映画.comでは作品名と合わせて紹介されており、わかりやすいのでオススメです。
どれも美しい映像ばかりですので、興味のある方はぜひご覧ください。

(2020年12月現在の情報です/アシスタント中井)

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