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建築家エッセイ

京都大山崎「聴竹居」/建築家エッセイ

建築家エッセイ
2020.11.17

紅葉がきれいな時期になってきましたね!

枚方を中心に、「建築家と建てる家づくり」を提案するIFA住宅設計室。
次世代へ受け継がれる家づくりを目指して活動を続けています。

そんな家づくりへの想いをお客様と共有できることを願って、家や暮らしにまつわる様々な情報やスタッフの日常を綴ったIFA住宅設計通信を年に4回発行しています。

そこで連載中の建築家エッセイ。
「紅葉と建築」をテーマに建築家・浦田彰子氏に綴っていただきました。

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育った土地が山に近い場所だったこともあり、自然豊かな山林を訪れると脳も身体も癒されます。残暑が厳しいとはいえ、朝晩は涼しくなり秋の気配を感じる季節になりました。少し進むと山の木々は色々な色をまとい紅葉してくる頃でしょう。

さて10年ほど前、IFAの研究会で京都大山崎を訪れました。
天王山のふもとに位置する大山崎の町は自然と町の距離も近く、大山崎山荘美術館(安藤忠雄設計)や千利休の待庵、聴竹居(藤井厚二設計)などの建築が近くに点在しているなど、紅葉狩りを兼ねて散策するのにおすすめの場所です。
聴竹居1
その中でも聴竹居は、5回の実験住宅を設計してたどり着いた藤井厚二が考える日本の住宅の完成形であり、日頃住宅設計に従事するにあたり、指針となるような住宅への考えや工夫などを実体験できる建物として、また訪れてみたいと思う建物です。
聴竹居2
特に環境工学の観点をすでに90年以上前に取り入れ、電気を使用せずに室内環境を快適に保つ導気口や通気筒の設置は居住空間であるということに重きを置いて熟考した現れであり印象に残っています。
聴竹居3
日頃は予約制で見学できますが、紅葉の時期には「紅葉をめでる会」として一般公開されるとのこと。この機会に是非訪れてみてはいかがでしょうか。
近くにはサントリー山崎蒸留所もあり、建築以外も楽しめると思います。

文/建築家・浦田彰子
IFA住宅設計通信 2019年10月号より
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国の重要文化財である「聴竹居」。
長年の経年劣化のため、内装の修理工事を実施しており、残念ながら見学を2021年1月下旬まで中止しているそうです。
来年の秋、見学が再開した頃にぜひ訪れていただきたいです。

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