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建築家エッセイ

憧れる食事空間~河井寛次郎記念館/建築家エッセイ

建築家エッセイ
2020.11.03

枚方を中心に、「建築家と建てる家づくり」を提案するIFA住宅設計室。
次世代へ受け継がれる家づくりを目指して活動を続けています。

そんな家づくりへの想いをお客様と共有できることを願って、家や暮らしにまつわる様々な情報やスタッフの日常を綴ったIFA住宅設計通信を年に4回発行しています。
そこで連載中の建築家エッセイ。

今回は「食事のための空間」をテーマに建築家・村西先生に綴っていただきました。

河井寛次郎記念館が好きである。
京都五条の清水に現存する、陶芸家河井寛次郎が実際に生活していた自邸。

一歩足を踏み入れると、昭和初期の時間が流れ出す。通り土間の右手に囲炉裏。
見上げると吹抜け。2階に手が届くような距離感。
視線を庭にやると揺らぎのあるガラス越に中庭の木々。柔らかな日差し。
IFA建築家エッセイ (4)
ここで呑むお酒はどんな味だろう。食事は鍋か。焼いた魚か。
ピザならワインか。家族団欒のひと時。子供たちから聞く今日の出来事。
はたまた、気の置けない友人と交わす他愛のない会話。
会話を楽しみ、腰が重くなり、このまま寝転んでしまいたくなる空間。
見上げれば天窓越に見える月夜。何も考えない時間。

そんな食事空間に憧れる。

IFA建築家エッセイ (1)
そう言えば、香川にあるイサム・ノグチの自邸にも囲炉裏があった。
囲炉裏が好きというよりも、そこを囲んで交わされる会話に心地よさを感じてしまうのかもしれない。

いずれも古い建築である。でも空間が持つ魅力は色褪せない。
そんな住空間を創っていけたら幸せだと思う。
IFA建築家エッセイ (2)
文/建築家・村西弘至
河井寛次郎記念館>>WEBサイト(外部サイトへ移動します)
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枚方市駅より特急乗車、清水五条駅より歩いて10分。
清水寺へつづく五条坂の少し手前に、河井寛次郎記念館はあります。
京都へ訪れた際は、ぜひ立ち寄ってみてください。

IFA建築家エッセイ (3)

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