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建築家エッセイ

牧野富太郎記念館と竹林寺納骨堂

建築家エッセイ
2020.05.21

IFAの建築家によるエッセイです。毎日の中にあるちょっとした出来事も、建築家の目線で見るとどんな風景に写るのでしょうか。
今回は、昨年5月の大型連休をテーマに「GWの10連休で訪れたい場所」について、建築家・藤森大作先生に綴っていただきました。
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「すこしまとまった休みが取れたら行きたいなあー」とここ何年間か思いつつ行けてないのが、高知県高知市五台山にある『牧野富太郎記念館』と『竹林寺納骨堂』。

牧野富太郎記念館は、自らを「花の精」と呼び、40万点もの植物標本を残し、1500種以上の植物を命名したとされる「日本の植物分類学の父」牧野富太郎さんの記念館です。
設計は藤森の敬愛する建築家·内藤魔さん。
牧野富太郎記念館-2
建物は牧野博士の自然に対する姿勢に呼応させる様に造成を極力抑えた平面配置にし、五台山の山肌に遣うような有機的で、複雑な形態を木造で実現しています。
そしていずれは、この建物が木々に隠れて、森に帰っていくような建築として考えられたそうです。
あ~~行きたい!
牧野富太郎記念館-1

そして、もう一つ行きたい場所の『竹林寺納骨堂』は広大な境内の奥にひっそりと守むように建っています。 (写真でしか見てないんですけど…)
設計はこれまた藤森の大好きな建築家・堀部安嗣さん。
竹林寺-1
建物の構成はいたってシンプルで、回廊の両脇に納骨室がシンメトリーに配置され、奥に進むと水庭があります。特徴的なのは耐火性が求められた納骨室をコンクリート造とし、それらを覆う様に木造の屋根が架かっています。
竹林寺-2
竹林寺-4
木造部は、市場に一番流通している105mm角の杉材(高知産)を敷き並べたり、積層させて、化粧材や下地材といった二次部材を使わず密度の濃い空間を作り上げていること。確かな質の素材を整然と、秩序立てて繰り返し用いることで、祈りの場に求められる永続性、純粋さ、 静けさを表現されてるとか。
竹林寺-3
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近いうちに是非見にいかねば!
帰りはカツオのタタキを鰭腹食べて、ちょっと寄り道して道後温泉でゆっくり、なんてのもいいですね(^_^)

建築家・藤森大作
IFA住宅設計通信 2019年4月号 建築家エッセイ

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